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スイッチングハブ(LANハブ)の用語説明

スイッチングハブ(LANハブ)用語説明

スイッチングハブとは?

スイッチ・スイッチングハブは通信を行う機器同士の速度や方向性を自動的に判別し(N-WayAuto-Negotiation)、適切な通信を行うための装置です。また、どのポートの先に特定の機器が接続されているかを学習したり、データ上にエラーがないかを確認した上で送信する機能なども備えています。

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スイッチングハブの種類

10M/100Mスイッチングハブ

通信がハブに到達した場合、接続している機器全てにデータを送信するリピータハブと異なり、 機器から送られてくるデータを解析して宛先の機器のみにデータを転送する機能を持ったハブがスイッチングハブです。 100BASE-TX/10BASE-Tいずれでも通信が可能です。ネットワークの負荷軽減に役立ちます。

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ギガスイッチングハブ

1000BASE-Tに対応したスイッチングハブです。1000BASE-Tでは1Gbps(=1000Mbps)という高速なデータ通信が可能で、
ギガビット通信などとも呼ばれます。1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-Tのいずれの規格が混在しても使用できます。
動画通信や大量のデータを送信するなど、より高速なネットワークを構築したい場合はギガスイッチングハブをご使用ください。

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2.5G(2.5GbE)スイッチングハブ

2.5GBASE-Tに対応したスイッチングハブです。ギガスイッチングハブが1Gbpsの転送速度であることに対し、最大転送速度が2.5倍の2.5Gbpsという超高速転送が可能な規格となります。注意点として2.5Gbpsの最大転送速度を実現するには接続されるネットワーク環境の周辺機器全てが2.5GBASE-T以上のネットワーク機器で構成されている必要があります。規格の1000BASE-T/100BASE-TXも接続することはできますが、その際は下位規格に準じた転送速度しか出すことができません。

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スイッチングハブの様々な仕様

電源内蔵タイプ

電源がスイッチングハブに内蔵されており電源ケーブルのみをスイッチングハブに接続するタイプです。ACアダプタタイプと比べ電源コネクタが小さくコンセント周りの配線をしやすく抜けにくいという利点があります。

ACアダプタ付属タイプ

ACアダプタを接続し電力供給するタイプです。スイッチングハブ本体が比較的コンパクトなサイズで設置場所に困らないという利点があります。

ポート数

RJ-45のポート数です。接続する機器の数に合わせてお選びください。サンワサプライでは、3~24ポートと幅広いラインナップをそろえております。
また、ポート数に余裕を持たせておくと将来機器を増やすことがあっても対応できます。

24ポートタイプ 3ポートタイプ

ケースの材質

プラスチックの場合、比較的コンパクトなサイズでご家庭での使用やネットワークの末端部分での使用に向いています。 一方金属筐体(放熱メタル)の場合、放熱性に優れており、安定した動作を要求されるオフィスでの使用やラックマウントでの使用に適しています。

スイッチングハブの形状

タップ型

電源部を内蔵したOAタップのようなデザインのスイッチングハブをタップ型スイッチと言います。電源コードが一体型のため電源抜けの心配がなく安心して設置することができ、展示会場などネットワーク環境の設置・撤去を繰り返す環境においても電源コードの紛失などがない構造のスイッチングハブと言えます。

確認しておきたい機能・特長

19インチラック対応

付属のマウント用金具を使用することで、19インチサーバーラックに収納することができます。

19インチラック対応

AUTO-MDIX

ストレートケーブルとクロスケーブルを自動的に判断し信号を変換するため、すべてストレートケーブルで接続することができます。

AUTO-MDIX

Full Duplex・Half-Duplex

データ受信・送信を同時に行うことでケーブル上での伝送速度を2倍にする通信方法。全二重通信ともいいます。 全二重で通信するためにはネットワーク上のすべての機器が全二重に対応している必要があります。

Jumbo Frame対応

イーサネットにおけるデータ送受信用の単位をフレームといいますが、規格の上では1フレームは1,518バイトと定められています。しかし、データ通信速度が増大する中では、1フレームが小さすぎて効率よくデータ転送できていませんでした。それを解消するために機器が扱う1フレームを大きくしたものがジャンボフレーム (Jumbo Frame) です。規格は定められておらず
「Jumbo Frame」における1フレームは機器のメーカーによってまちまちの大きさです。

ループ検知機能

ループ検知機能とは、誤ってLANケーブルをループ状に接続してしまった際に、ループ接続が発生したポートをLEDやアラーム等で通知する機能です。

ループ検知機能

PoE給電機能について

PoE対応

PoEとはPower over Ethernetの略称で、LANケーブルを通して電力を供給する技術のことです。LANケーブルで電力供給を受けることができるため、天井など電源を確保しにくい場所にネットワーク機器を設置することができます。主にPoE対応ネットワークカメラやPoE対応アクセスポイントなどに利用されることが多くLANケーブル1本で電力供給とデータ通信を行うことができます。

LANケーブル1本でデータ通信+電力供給

PoEインジェクター

PoE非対応のスイッチングハブに、PoE電力を追加することができる製品です。スイッチと接続先のPoE機器の中間に設置され、LAN信号を中継しながらPoE電力を追加供給することができます。すでに配線されている通常のネットワーク環境を変更することなく、特定のポートのみをPoE対応ネットワークに変更することができるため簡単に安全にPoE対応機器を使用することができるようになります。

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IEEE802.3af/at

IEEE802.3afは米国電気電子技術者協会による標準化されたPoE規格です。1ポートに対し最大15.4Wまでの電力供給/受給ができる規格です。
IEEE802.3atは同じく米国電気電子技術者協会により標準化されたPoE規格で1ポートに対し最大30Wの電力供給/受給ができる規格です。PoE+と呼称されることもあります。
給電側、受電側は相互に情報交換を行い必要とされる電力を要求したり供給したりとコントロールを行います。無条件に最大電力を供給することはないため安全性が確保された規格となります。

IEEE802.3bt

米国電気電子技術者協会により標準化された最新のPoE規格であり、1ポートに対しての最大電力が45W/60W/75W/90Wと大幅に増えた規格となります。IEEE802.3btには4つの電力供給規格があるため使用する受電機器が必要とする電力の確認など注意が必要です。また呼称としてPoE++と呼ばれることがあります。

規格 IEEE802.3bt(PoE++)
Type Type3 Type4
Class 5 6 7 8
最大供給電力 45W 60W 75W 90W
主な給電機器 無線AP、4K/8K対応PTZカメラ、デジタルサイネージ、LED照明など

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